広島県福山市のマナー・コミュニケーション講師前田です。

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

先日、リサイクル業に携わるリーダーの皆様へのハラスメント防止研修を行ってきました。

 

研修では、まずハラスメントの現状を知っていただきます。

 

厚生労働省のデータでは、

「過去3年間にパワハラを受けたことはありますか?」という問いに、32.5%が「ある」と回答しています。

 

興味深いのは次の質問。

「そのパワハラを受けた後どうしましたか?」という問いに、

同僚に相談16.0%、上司に相談12/7%、会社を退職12.9%、

そして最も多かったのが、

 

「何もしなかった」40.9% なのです。

 

4割強の人が「何もしなかった」という事実。

声を上げたくても、誰にも相談できない人がとても多いのです。

 

中小企業もいわゆる「パワハラ防止法」が2022年4月施行されて3年近く経ちます。(大企業は2020年)

会社としてハラスメントに取り組み、それを仕組み化することが難しい現実があるのでしょうか。

 

さて、今回の研修では、”ハラスメントの種を見つけよう”というミニワークで、ご自身の”こうあるべき”を挙げていただきました。

 

「自分の意見や考えは口に出して伝えるべき」

「次の日の業務の準備をしておくべき」 等々

皆さんの”こうあるべき”を共有していただきました。

 

真面目に真摯に仕事に向き合っているからこそ、”べき”が強くなってしまう傾向があります。

あなたの”べき”は仕事をテキトーにしていない証拠かもしれませんね。

 

ただし、自分の”べき”と他者の”べき”は違います。

まさに多様性を認めることは、ハラスメントのない組織づくりの第一歩なのです。

 

現在、企業に求められるコンプライアンスは急速に拡大しています。

ハラスメント防止研修は、年1回程度の定期的な実施をお勧めします。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!